管理番号 | 中古 :34825965819 | メーカー | ブランド | 発売日 | 2025/02/28 05:11 | 型番 | Z7137135089 | ||
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BRAND Napa Valley /ブランド・ナパ・ヴァレー
歴史あるプリチャード・ヒルの畑から新たなるオーナーがその可能性を更に切り開いていく
オークヴィルの東斜面を見上げた丘陵からつながるヘネシー湖の南丘陵は「プリチャード・ヒル」と呼ばれる注目のプレミアム・ワインが造られる約束の地。
葡萄畑を作るには巨石が埋まる火山由来の土壌を膨大な資金をかけて整地しなければならない。
おのずから潤沢な資金とワインにかける情熱を持つオーナーのみが手に入れることが出来る。
1800年代この地の所有者チャールズ・プリチャードの名前から命名されたこの丘陵のプレミアム・ワイン造りは1967年にシャベレーがアンドレ・チェリチェフのアドバイスで東側の谷を開墾したことから始まる。
東側の丘には現在シャベレー、ブライアント、メランソン、コンティニュアム、最新ではコルギンの新しい畑が造られている。1970年代に入植したデヴィッド・オーサー・ロングは丘陵の西側オークヴィルを見下ろすヴォカ・ヒルを開墾。
この西側の丘には現在デヴィッド・オーサー、モンターニュ、コルギン、ホウイ(レアムが買収)、マルティネス、オーヴィッドが畑とワイナリーを所有。
ブランドの創業者エド・フィッツ(Ed Fitts/マクドナルドなどの大手企業を顧客に包装・パッケージ業界の成功者)が2005年にロング家が所有していた土地を購入。
彼の夢と情熱と資金を投入し、シルヴァラード・ファーミング・カンパニーのピート・リッチモンド(ラ・ペレのオーナー)に開墾と栽培管理を委託(45haの土地に約5haが植樹)。
ワインメーカーにあの、Philippe Melka フィリップ・メルカを抜擢。
ボルドーに生まれ、育ち、ボルドー大学で醸造を学んだというカリフォルニアでは異色のワインメーカーです。
1989年に学位を得、1991年に修士を取得した後、Chateau Haut Brionなどで働きました。
働いたワイナリの中にはDominusやRidgeもあり、Ridgeで妻のCherie(チェリー)と出会いました。
その後もフランスをベースに様々な国で働いていましたが、フランスの一流ワイナリでは、ワインメーカーになるまで何十年もかかってしまうことから、カリフォルニアを選び、ナパに落ち着くことになりました。
Hundred AcreやDanaではWine Advocate誌で100点の評価を得ており、メルカの評判はますます上がっています。
2008年9月のFood&Wine誌では、ロバート・パーカーが「世界で最も影響力があるワインコンサルタント」9人の1人として、ヘレン・ターリーやマーク・オーベールらとともにメルカを選んでいます。
ホワン・カルロス・フェルナンデスに設計を依頼した、高くて傾斜のある屋根を持ち、プリチャード・ヒルの褐色の土壌の色をイメージカラーとした美しく、機能が充実したワイナリー、テイスティングルーム、住居が2012年に完成。
日本人造園家の栗栖芳一がアジアンテイストを取り入れた庭園を造り、2つの小さな滝を配し風水を考慮した環境を整備。
馬好きなエドの発想で馬蹄をかたどったロゴでワインを2009年初リリース。
パーカー98点を2015VTGで獲得。プレミア・オークションでも高額落札が繰り返された。
2019年エドはワイナリー、畑、ライブラリーワイン含む所有地全てを売りに出し、それを購入したのは現オーナーであるジム・ビーンとクリスティーン・オサリヴァン夫婦。
二人は元アップル社のエクゼクティブでジムはスティーヴ・ジョブスの右腕と言われた存在。
現在もIT関連の投資会社や様々な団体を運営している。
前オーナーにも増してワインへの大いなる情熱を持ち、豊富な資金とナパ・ヴァレー・コミュニティーへの賛同、またお隣となるコルギンのオーナー/アン・コルギン&ジョー・ウェンダー夫妻との長年のオークションやチャリティーなどでの親交もあり、背中を押されて購入に至った。
現在まで3年をかけ、畑の見直し、メルカのアドバイスを受け、専任ワインメーカーにマット・ジョンソンを、COO・社長にナパ・ヴァレーのプレミアム・ワイナリーの多くを立ち上げトップクラスまで引き揚げてきたジャネット・パガーノ女史を任命。ブランドの再構築・ロゴ、ラベル、ワインのポートフォリオの見直し、そして日本への輸入元をブランド力が有る中川ワインに交代など、様々な施策を行ってきている。
将来どのように更なる高みを目指していくのか?ナパ・ヴァレー・コミュニティーへ投資なども大いに期待でき、今後も要注目。
ブランドの約5haの自社葡萄畑は、プリチャード・ヒルにあり、西にオークヴィルを見下ろし、北にヘネシー湖を見下ろす素晴らしい景観の45haの土地に三つの区画に分かれ点在している。
標高は360〜430mの斜面にあり、ブロックは17に分かれ、カベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランの13の異なる台木とクローンの組み合わせで栽培されている。
プティ・ヴェルドと少量のイタリア系白葡萄品種も栽培されている。
有機農法で栽培され、2020年にはバイオダイナミック農法を開始した。
土壌は、プリチャード・ヒル特有のもので、大小さまざまな岩石が豊富で、鉄分を多く含むため、色合いは錆びた茶色や赤系の外観を示す。
鉱物的なミネラル感に溢れる。霧は畑までは届かず、冷涼な風がヘネシー湖からとヴァレー・フロアから上がり循環している。
気温は平均的でカベルネ系がゆっくりと完熟する聖地である。
BRAND Vineyard Cabernet Sauvignon Napa Valley 2018
品種: カベルネソーヴィニヨン 100%
畑:プリチャード・ヒル自社畑 No.90ヴィンヤード (上図参照) 標高430m ブランドの自社畑最上部、丘の一番上にある区画で、サンフランシスコ湾からマウント・セント・ヘレナまで一望できる息を呑むほど美しい景観。
霧の上に位置し、朝日を浴びながら、午後は涼しくなる。岩が多く露出した区画で、収量は非常に少なく、果実が小粒の為、凝縮した力強い味わいを表現する。この?せた土壌で養分や水を得ようと葡萄の根は地中深く伸び、様々な要素を表現する複雑なワインとなる。
土壌タイプはSoburante/ソブランテ・ローム赤みがかり、火山灰が混じる赤褐色の泥灰粘土。
大きなブロック状の岩が土壌のあちこちに残る。水はけが良くまた適度な保水性もある為、最高品質のカベルネ・ソーヴィニヨンを生み出す。
頂上を超えるとコルギンの畑が眼下に広がる。
土壌は似ているが、斜面の向きが違い、日照時間、冷たい風の入り具合が違う。スタイルも独自の個性を表現したものとなる。
ヴィンテージ:2018年は冬の降雨が少なかったが、その後は全てが理想的に進んだ。
春に適当な雨が降ったことで葡萄はヴェレゾン(色づき)まで安定して生育し、夏は熱波もなく涼しく、長く、安定しており、じっくりと成熟した素晴らしい収穫を迎えることができた。
醸造:樽発酵及び小容量の温度管理されたステンレスタンクで発酵。仏産樽(新樽70%)にて22ヶ月間熟成。
(樽メーカー タランソーT5最高級樽5年乾燥材を使う、エルミタージュ、シルヴァン、他)
味わい:濃厚であるが、しなやかな力強さ、美しさ、そしてプリチャード・ヒルのユニークな個性を表現。砕いたブラックベリー、野生のセージの香りに続き、新鮮なプラム、ミルク・チョコレート、ココアパウダーのニュアンスがあり、リッチで力強い味わい。タンニンは良くこなれ、ドライな余韻が長く続く。
特に若いうちにはデキャンタージュを。5-10年熟成させると、魅惑的なニュアンスが生まれる。
Parker Point 95P Wine Advocate June 2022 by Joe Czerwinski
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10010758-0